155040 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

~鬼神~第5暴走

第5暴走~一:変異のワケ~


今から語られるのは夏休みに入ってすぐの話・・

翔希の高校は今日から夏休み、翔希は謹慎中の課題は出た瞬間、たった2週間で全て終わらせ後はこの夏休みが終わるのを

待つのみだった。

夏休み2日目、翔希は気分を変えに歩きで近所を歩いていた・・

(そろそろ・・気が持たなくなったから何か気を紛らわせる様な事はないか・・)

彼はそう思い、ただただ歩き続ける。

左角へと彼は明日を進めた。

腕を組みながら下を眺め、左へ曲がると1人の女性とぶつかる。

「きゃッ!」

「あ、す、すみません!大丈夫ですか?」

彼は彼女に手を差し伸べる。

「は、はい。大丈夫です。」

「すみません、つい、ボーッとしてたもので・・」

「いえ、全然平気ですから。では・・」

彼女は笑顔でそう言い、その場を立ち去って行く。


翔希はその後コンビニへとよりサンドウィッチと紅茶を買う。

「ありがとうございましたー」

と、店員の声が聞え、それと同時に翔希はコンビニの自動ドアを出た。

すると、彼がコンビニを出た瞬間、路地裏から女性の声が聞えた。

「・・?、何だ?」

彼はすぐに駆け寄った。彼はヘンな胸騒ぎを覚えた。

翔希が路地裏に駆け寄ると、そこに広がる光景は見るからに不良の男5人が1人の女性を取り囲んでいた。

(な・・どうしよう・・た、助けを呼ばなきゃ・・)

だが、彼が一歩足を後ろに引いた時に1人の男がナイフを出した。

(おい!そんな物で何を・・!?)

彼は自分の胸に手を持って来てギュっと拳を作る。

(どうしよう、どうしよう・・!僕がやらなきゃならないのか・・!?)

悩み苦しんでいる翔希を裏腹にナイフを持ち出した男が女性に・・

「姉ちゃんよぉ・・言われた通り金払えや!」

その強面に恐れを生した女性は震えた声で言う。

「そ、そんな・・貴方達がぶつかって来たじゃないですか・・」

「なんじゃぁ?俺が悪いってんか?あぁ?」

その男の服になにやら付いている様だ・・きっと、この男が業とアイスクリームか何かを持っている女性にぶつかり

恐喝しているようだ。

「俺の服を汚したんだよ、おめぇは!どーしてくれんだ?クリーニング代として3万払えや!」

「さ・・3万なんて大金持ってません!」

泣きそうな声で言う・・が、やはりそんな事聞く耳を持たない男達・・

「だったら今からATM行って降ろして来いやぁ!」

どんどん発する声は大きくなり、陰から見ている翔希も畏れてしまう。

(どうする・・僕じゃ勝てないし・・でも、逃げたくない・・!)

翔希は意を決して男達の背後に出た。

「お、おい!」

男達は何だぁ?っと言う顔で翔希をガン見する。

「や、やめてくださいませんか!?」

「おい、コイツメッチャビビッてんぜ?」

「おーおー、イイお子ちゃまですねぇ~。でも、こんな所見られちゃぁ只じゃ帰さないよん。」

男達は1人を女性の所へ残し、後の4人が翔希の周りを取り囲む。

「な、なんですか・・」

彼はオドオドしながら問いかける。

「何って?こうすんだよ!」

「アグッ・・・!?」

行き成り男は翔希の腹を蹴った!

「おいって!行き成りそりゃねぇよ!最初はこうだろ?普通?」

と、もう一人の男が翔希の髪の毛を掴み、髪を掴んだまま腹へ何発も何発もパンチを入れた。

「ウ゛・・あ・・グぁ・・や、やめ・・」

翔希の声は男達には絶対届かない・・

数分間、翔希を殴り続けた男達・・翔希を殴り終えた後、男達はまた女性の方へと歩み寄る・・

「い、いや・・」

女性は泣きながら言う・・

「いや。じゃねぇよ。払うまで帰さねぇからな?」

周りの男達は笑う。

「そんなに金払うのが嫌なら・・体で払うか?ハハハ!」


「お、おま・・えらぁ・・!」

男達の後ろから突如声が聞える。

不思議そうに男達は振り返る・・そこには、ボロボロになり、それでも立ち上がる翔希の姿があった―


第6暴走へ続く。


© Rakuten Group, Inc.